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牧師への道 関西学院大学神学部

神学校(または神学部)は牧師になるために必要な、キリスト教、聖書、言語、歴史など、基礎的なことから専門的なことまで学びを深める学校です。現在、日本キリスト教団の認可学校として6校の神学校があります。関西には、関西学院大学神学部、同志社大学神学部があり、関東には、東京神学大学、東京聖書学校、日本聖書神学校、農村伝道神学校があります。これらの学校で学んだ後、日本基督教団の教師試験を受験することになります。教師試験に合格すると、按手礼(あんしゅれい)、准允(じゅんいん)を受けて、正式に日本キリスト教団の教師(牧師、伝道師)となります。もちろんキリスト教の他教派の神学校もこの他にあります。

 

私の出身校は関西学院大学の神学部です。現在、関学の神学部には伝道者養成コースとキリスト教文化思想コースがあります。以前は、入学する際、洗礼を受けているキリスト者という条件がありましたが、現在、関学神学部入学に際して条件は設けられていません。入学時に牧師になりたいと志をもっている学生は伝道者養成コース、キリスト教について学びたいという学生はキリスト教文化思想コースを選ぶことができます。神学部は牧師になる人だけが入るわけではありません。また、神学部では牧師に必要な学びの他、教員免許取得のための学びも平行して行うことが出来ます。

関学は総合大学なので4年間の学びをしますが、2年間の基礎的な学びの上、歴史神学、組織神学、旧約、新約聖書神学、実践神学等の専門分野を選択して、専門的に学びをしていきます。大学卒業後、牧師となる道、就職する道へと進む人、さらに大学院修士課程、博士課程に進み研究を深めることもできます。

 

今思い起こすと、神学部では、自分では知ることの出来なかった神学の窓があることを知りました。その後、学校を卒業しても様々な窓を持ち、開けていく大切さを感じています。私の知らない外の風を受け、肌に感じ、自分が成長したり変わり続けて行かなければと日々思っています。

 

牧師は人々の苦しむ魂が少しでも平安になり、神さまに救われるための道案内です。牧師自身が力を持っている訳ではありません。道はいろんな道があり、まっすぐでもなく、高速道路もありません。その道をいっしょに歩く、そのための学びを神学校は助けてくれます。

神さまへの道案内のための牧師として献身しようと志をもって、今、学びをしている方々のことを覚えて祈りたいと思います。